数多くの名作アニメ映画を生み出しているスタジオジブリの中でもまたインパクトの強い「天空の城ラピュタ」。
ムスカの「3分間だけ待ってやる」「目がぁ!!目がぁぁぁ!!!」「見ろ、人がゴミのようだ」といった名言はご存知の方も多いのではないでしょうか?
今回はそんな「天空の城ラピュタ」についてご紹介します。
ざっくりとあらすじ
誘拐され飛行船に乗せられている少女シータは謎の青い石を持っていました。それを目当てにムスカ大佐に捕らえられてしまったのです。
移動中、同じく青い石を狙う空中海賊団ドーラ一家に襲撃に遭い、シータは飛行船から落下。
すると青い石が光り輝き、ゆっくりと落ちていくシータを鉱山町で見習いとして働いている少年パズーによって助けられます。
ムスカ大佐やドーラ一家から逃げるためにパズーはシータを連れて街を出ます。
そして逃げた先で知り合ったポム爺から、青い石の正体は島を空に浮かす能力を持つ飛行石の結晶ではないかと聞きます。
その都市伝説のような島はラピュタと言われ、シータは昔、亡き父からその話を聞き憧れていたことを思い出しました。
またシータには「リュシータ・トエル・ウル・ラピュタ」という秘密の名前があることをパズーに打ち明けます。
逃げる2人ですがやがてムスカ大佐に見つかってしまい捕えられてしまいます。ムスカはラピュタの捜索など協力をしてくれるならという条件つきでパズーを解放することを提案しました。シータはそれを受け入れるしかありません。
解放されたパズーはしかしドーラ一家に捕まっています。ドーラ一家もまた飛行石とラピュタを探していました。
それを聞いたパズーは手下として働き同行させて欲しいと頼み承諾を得ます。そしてドーラ一家と協力してシータを救い出すことに成功しますが……。
ラピュタは存在するのか?それは一体何なのか?
パズーとシータは無事に生きて帰れるのか?
ワクワクとする冒険映画でありながら作り込まれたファンタジーの世界を堪能できる作品となっています。
ラストや結末は?
天空の城ラピュタは多くの雲に覆われた、竜の巣と呼ばれるものの中にありました。
嵐の中を突き進んだパズーとシータはラピュタに上陸し、ムスカ大佐もまた降り立つのでした。
ムスカ大佐の目的はラピュタを得ることで軍事的に世界を支配することです。
深層部に進んだシータとムスカ大佐は最深部に大きな飛行石があることを目撃します。
石を奪い返したシータですがすぐに捕まっててしまいました。しかし飛行石のついてペンダントはなんとかパズーに渡すことができたのですから素晴らしいです。
ムスカ大佐はパズーに飛行石と引き換えにシータの命をかけました。
追い詰められてしまった2人は滅びの呪文である「バルス」と手を重ねて唱えます。
天空の城ラピュタのその後は?
飛行石を手にしながらパズーとシータが唱えた滅びの呪文。
それは天空の城ラピュタを崩壊させる呪文でした。
直後ラピュタはガラガラと崩壊を始めます。
飛行石を持ちラピュタの末裔であるシータさえも庇うことなく大きく崩れ落ちていく描写は圧巻です。
美しく、壮大な城の造形が次々と壊れていく細部にまで行き渡った筆致はインパクトがありました。
シータとパズーはどうなったか真相は?
ラピュタが崩壊したことで2人はグライダーに乗って命からがら逃げ出します。そしてシータはゴンドラ谷へと戻り、元の生活を再び取り戻しました。
パズーはというと、元は鉱山町で見習いとして働いていましたが、のちに自作で飛行機を作る職人となったようです。
2人は強い絆で結ばれており、劇中胸キュンするようなシーンや甘酸っぱさのあるやり取りも見受けられました。
「2人は結婚したのではないか?」「仲良く暮らしていてほしい」など妄想が膨らみますが、映画内ではその後について詳しく描かれていることはありません。
しかしスタジオジブリ作品関連資料集には、自作の飛行機に乗り花束を手にしたパズーと家から飛び出し両手を広げるシータの絵があります。
この絵から想像するのなら、2人は別々に暮らしていたのだとしても、今もなお仲が良く良好な関係を保っていることがわかります。
あえてそこを描かないのは読者の想像に委ねるという意味なのかもしれませんね。
感想
「天空の城ラピュタ」は子どもはもちろん、大人も深読みして楽しむことのできる作品です。
またあの雲の向こうにラピュタがあるかもしれない、と現実からの延長線上にある今作はリアリティに富んでいると思います。
そのように考えたことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
またムスカ大佐の名言の数々はいつ見てもクスッとさせられますね。
「天空の城ラピュタ」についてはこちらも見て見てください。