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そらのレストラン

平成30年北海道胆振東部地震について

NEWS

    INTRODUCTION

    『しあわせのパン』『ぶどうのなみだ』に続く、大泉洋主演、北海道映画シリーズ第三弾。

    フレッシュかつ心温まる視線で 地域と人と食 を描いてきた《北海道映画》。
    第一作『しあわせのパン』は洞爺湖を舞台に「パン」を分かちあう「夫婦」を、
    第二作『ぶどうのなみだ』では空知を舞台に「ワイン」の熟成と「家族」をテーマに、
    続く今回はシリーズ待望の第三作。
    実際にせたなで循環農業に取り組む自然派農民ユニット「やまの会」をモデルに、
    様々な食材を一つにまとめ包み込む「チーズ」と、その味わいのように濃厚な「仲間」の絆が描かれている。

    主演は北海道生まれで、今や日本映画界を牽引するスターとなった大泉洋。
    共演には本上まなみ、岡田将生、マキタスポーツ、高橋努、石崎ひゅーい、眞島秀和、
    風吹ジュン、小日向文世など、個性的な実力派たちが揃いました。
    監督は『神様のカルテ』シリーズで知られる俊英・深川栄洋。海と山をのぞむ雄大な風景をバックに、
    滋味たっぷりの人間ドラマと新しいライフスタイルを、じっくりと切り取っています。

    人は決して、一人では生きられない。笑顔と出会うたび、きっと人生はおいしくなるはず。
    「そらのレストラン」を訪れたとき、そんな大切な何かに気づくかもしれません。

    STORY

    今日も、みんなの「いただきます」が、しあわせに響きますように。

    今日も食卓に、明るい声が響く。ここは道南・せたな町。
    海が見える牧場で酪農を営む亘理は、
    妻のこと絵、一人娘の潮莉とのしあわせな家族3人暮らし。

    自然に寄り添った食を追求する仲間たちに囲まれ、
    厳しくも美しい大地で楽しい日々を送っている。
    亘理の夢は、自分の牧場の牛乳で、この地でしか食べられないチーズを作ること。
    でも師匠のチーズ職人・大谷にはまだ追いつけず、落ち込んだり奮起したりの繰り返しだ。

    ある時、札幌から訪れた有名シェフ・朝田に自分たちの食材を激賞され、亘理は一つのアイデアを思いつく。
    それは、せたなの おいしいもの を広く届けるため、一日限定のレストランを開くことだった。
    だが、納得ゆくチーズが完成せず思い悩んでいたある日、突然大谷が倒れ……。

    CAST

    • profile

      せたなの地で生まれ、父親の死により牧場を引き継ぐ。大谷のチーズに出会いその味を目指し修業中。仲間のムードメイカー。

    • profile

      札幌からせたなにやって来て亘理と出会う。笑顔でみんなを見守る。

    • profile

      東京でエリートサラリーマンであったが、生きている意味を見失い、せたなにやってくる。仲間と出会い、本来の明るさを取り戻していく。

    • profile

      仲間内の兄貴的存在。看護師である妻・美智と中学生の息子・大地と暮らしている。

    • profile

      亘理と同級生。無骨ではあるが仲間想い。腕っぷしも強い。

    • profile

      仲間内で唯一漁業を営む。陽気でいつも仲間たちとバカ話をしている。UFOが好き。

    • profile

      美味しい食材を求めてせたなにやってきて、亘理たちと出会う。

    • profile

      頑固で自分にも厳しい雄二を常に温かく支えている。亘理に対しても母親のように微笑ましく見守る。

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      せたなで長年チーズを生産している職人。ナチュラルチーズの第一人者。亘理を厳しくも愛情持って育てている。

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    大泉 洋

    大泉 洋

    1973年4月3日生まれ。北海道出身。北海道発の深夜番組「水曜どうでしょう」(HTB/96〜)で人気を博す。演劇ユニット“TEAM NACS”に所属。北海道映画シリーズ『しあわせのパン』(12)、『ぶどうのなみだ』(14)に続き、本作でも主演を務める。主な映画出演作に『探偵はBARにいる』シリーズ(11・13・17)、『清須会議』(13)、『青天の霹靂』(14)、『トワイライト ささらさや』(14)、『駆込み女と駆出し男』(15)、『アイアムアヒーロー』(16)、『東京喰種 トーキョーグール』(17)、『恋は雨上がりのように』(18)、『焼肉ドラゴン』(18)、『パパはわるものチャンピオン』(18)などがある。ほか『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』(18予定)が公開待機中。

    本上まなみ

    本上まなみ

    1975年5月1日生まれ。東京都出身、大阪育ち。女優として映画・ドラマ・CM に多数出演するほか、情報番組のコメンテーターやナレーター、 声優などその活躍は多岐にわたる。 また文筆家としてエッセイや絵本の翻訳など多くの作品を刊行。日本文藝家協会の「ベスト・エッセイ2008」に選ばれるなど、高い評価を得ている。主な映画出演作に、『まほろ駅前多田便利軒』(11)、『ツナグ』(12)、『バンクーバーの朝日』(14)、『もうひとつの京都』(15)、『SONG OF THE SEA』(主人公日本語吹き替えキャスト)、『大芸大に進路を取れ』(16)、『二度目の夏、 二度と会えない君』(17)がある。

    岡田将生

    岡田将生

    1989年8月15日生まれ。東京都出身。06年芸能界デビュー。『天然コケッコー』(07)、『ホノカアボーイ』(09)、『重力ピエロ』(09) など相次いで出演し、09年には数々の映画賞の新人賞を独占。翌10年『告白』『悪人』でも映画賞を受賞し、実力派若手俳優として高い評価を得る。主な映画出演作は『雷桜』(10)、『宇宙兄弟』(12)、『ストレイヤーズ・クロニクル』(15)、『何者』(16)、『秘密 THE TOP SECRET』 (16)、『銀魂』(17)、『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 〈第一章〉』(17)、『伊藤くん A to E』(18)、『銀魂2掟は破るためにこそある』(18)、 『家族のはなし』(18)など。

    マキタスポーツ

    マキタスポーツ

    1970年1月25日生まれ。山梨県出身。アーティスト/ミュージシャン、コメディアン、役者と、表現者としての多彩な顔を持ち、幅広く活躍。12年『苦役列車』の好演でブルーリボン賞新人賞、東京スポーツ映画大賞新人賞をダブル受賞。主な映画出演作は『WOOD JOB!〜神去なあなあ日常〜』(14)、『みんな!エスパーだよ!』(15)、『ラブ&ピース』 (15)、『アイアムアヒーロー』 (16)、『ピンクとグレー』 (16)、『闇金ウシジマくん Part3』『闇金ウシジマくん ザ・ファイナル』『闇金ウシジマくん Part2』 (16・14)、『世界は今日から君のもの』(17)、『忍びの国』(17)など。『ここは退屈迎えに来て』(18予定)の公開も控えている。

    高橋努

    高橋努

    1978年8月23日生まれ。東京都出身。演劇チーム「渋谷ハチ公前」では作・演出を担当する。映画やテレビドラマ、舞台など幅広く活動。舞台では「海辺のカフカ」(12・14・16・19)、「焼肉ドラゴン」(16)、「星回帰線」(17)、「プレイヤー」(17)などに出演。映画出演作は、『苦役列車』(12)、『その夜の侍』(12)、『クローズ ZERO』シリーズ (07・09・14)、『エイプリルフールズ』(15)、『僕だけがいない街』(16)、『追憶』(17) 、『火花』(17)ほか多数。18年NHK大河ドラマ「西郷どん」にも出演。

    石崎ひゅーい

    石崎ひゅーい

    1984年3月7日生まれ。茨城県出身。ソロアーティストとしてのスケールを無視する規格外なシンガーソングライター。12年ミニアルバム「第三惑星交響曲』でデビュー。13年初の書き下ろし楽曲「夜間飛行」が、テレビ東京ドラマ24「みんな!エスパーだよ!」のエンディングに大抜擢。その後も、テレビやアニメ、CMのテーマソングに続々と起用される。16年に発表したフルアルバム「花瓶の花」は同タイトルで短編映画化され、ショートショートフィルムフェスティバル&アジア優秀賞受賞。初の映画出演となる『アズミ・ハルコは行方不明』(16)では華々しいスクリーンデビューを果たしている。18年4月から弾き語り全国ツアーを26か所で開催した後、10月から2周目の全国ツアー22か所を開催予定。年明けには渋谷クラブクアトロで2daysのワンマンライブの開催が決定しているなどライブも精力的に活動している。

    眞島秀和

    1976年11月13日生まれ。山形県出身。99年李相日監督作品『青〜chong〜』の主演で俳優デビュー。以後、映画、ドラマ、舞台と幅広く活躍。テレビドラマでは、「海峡」(07)、「なぜ君は絶望と闘えたのか」(10)、「ゲゲゲの女房」(10)、「プラージュ」(17)、「ダブルファンタジー」(18)、「隣の家族は青く見える」(18)、「おっさんずラブ」(18)などに出演。また、近年の主な映画出演作に『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』(14)、『悼む人』(15)、『くちびるに歌を』(15)、『人生の約束』(16)、『ボクの妻と結婚してください。』(16)、『心に吹く風』(17)、『愚行録』(17)、『蝶のように眠る』(17)、『一礼して、キス』(17)、『おもてなし』(18)がある。

    風吹ジュン

    風吹ジュン

    1952年5月12日生まれ。富山県出身。『無能の人』(91)で日本アカデミー賞優秀助演女優賞ほか、各映画賞を受賞。『魂萌え!』(07)では主演を務め、映画やテレビドラマなど数多くの作品で活躍する。主な映画出演作に、『八日目の蝉』(11)、『真夏の方程式』(13)『そして父になる』(13)『永遠の0』(13) 、『抱きしめたい-真実の物語-』(14)、『海街diary』(15) 、『家族はつらいよ』 (16)、『武曲MUKOKU』(17)、『家族はつらいよ2』(17)、『妻よ薔薇のように 家族はつらいよ3』(18)などがある。

    小日向文世

    1954年1月23日生まれ。北海道出身。11年3月の舞台『国民の映画』で、第19回読売演劇大賞最優秀男優賞を受賞。12年公開の映画『アウトレイジ ビヨンド』では、キネマ旬報ベスト・テン助演男優賞を受賞する 。映画、テレビドラマ、舞台と数多くの作品に出演し、幅広く活躍。主な映画出演作は『サイドウェイズ』主演(09)、『清州会議』(13)、『ステキな金縛り』(11)、『犬飼さんちの犬』主演(11)、『ソロモンの偽証』(15)、『予告犯』(15)、『HERO』(15)、『MOZU』(15)、『サバイバルファミリー』主演(17)、『ミックス』(17)、『LAST COP THE MOVIE』(17)、『鋼の錬金術師』(17)、『祈りの幕が下りる時』(18)、『マスカレード・ホテル』(19)、『かぞくわり』(19)など。

    安藤玉恵

    1976年8月8日生まれ。東京都出身。大学時代はサークル「早稲田大学演劇倶楽部」に所属。卒業後、劇団「ポツドール」に入団し看板女優として活躍する。『ヴァイブレータ』(03)で映画デビュー。以降『松ヶ根乱射事件』(07)、『ぐるりのこと』(08)等の映画に出演。『夢見るふたり』(12)では高崎映画祭最優秀助演女優賞を受賞。NHK連続テレビ小説「あまちゃん」(13)に出演し、認知度を高めた。近年の主な出演作に、映画『探偵はBARにいる』シリーズ(11・13・17)、『深夜食堂』シリーズ(15・16)、『羊の木』(17)、テレビ『植物男子ベランダー』(NHK)、『透明なゆりかご』(1話ゲスト/NHK)等。北日本新聞でエッセイ「安藤玉恵のたまてばこ」を連載中。

    庄野 凛

    2011年9月27日生まれ。埼玉県出身。「偽装の夫婦」(NTV)、「火の粉」(THK/CX)、「プレミアムドラマ 女の中にいる他人」(NHKBS)、「愛を乞うひと」(YTV)、「オーファン・ブラック~七つの遺伝子~」(THK/CX)、「特捜9警視庁捜査一課特別捜査班」(EX)、「昭和元禄落語心中」(NHK)など数多くのテレビドラマに出演。ほか映画出演作に『ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~』(17)がある。

    鈴井貴之

    1962年5月6日生まれ。北海道出身。大学在籍中に演劇の世界に入り、1990年劇団「OOPARTS」を結成。 「OOPARTS」解散後は、タレント・構成作家としてHTB「水曜どうでしょう」など数々の番組の企画・出演に携わる。01年より映画監督としても活動を開始。現在までに4作のメガホンを執る。2015年にはテレビ東京系「ドラマ24『不便な便利屋』」で自身初の連続ドラマ脚本・監督を務める他、作家としても活動。10年より、「OOPARTS」プロジェクトを始動。17年までに4作の舞台公演を上演、表現の枠にとらわれない作品を生み出している。

    MUSIC

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    スカート

    2006年、澤部渡のソロプロジェクトとして多重録音によるレコーディングを中心に活動を開始。10年、自身のレーベル、カチュカサウンズを立ち上げ、ファーストアルバムをリリース。14年に発表した12’single『シリウス』でカクバリズムへ移籍。続くアルバム『CALL』(2016年)が全国各地で大絶賛を浴びた。そして、2017年10月にはメジャー1stアルバム『20/20』を発表。また、そのライティングセンスから多くの楽曲提供、劇伴制作に携わる。「山田孝之のカンヌ映画祭」(17)ではエンディング曲と劇伴を担当し、映画『PARKS パークス』(17)には挿入歌を提供、自身も映画に出演している。18年に入っても映画「恋は雨上がりのように」の劇中音楽に参加。その後も映画『高崎グラフィティ。』主題歌、テレビ東京系ドラマ24「忘却のサチコ」オープニングテーマを担当。マルチプレイヤーとしてスピッツや鈴木慶一のレコーディングに参加するなど、多彩な才能、ジャンルレスに注目が集まる素敵なシンガーソングライターであり、バンドである。

    世武裕子

    東京葛飾生まれ、滋賀育ち。シンガーソングライター、映画音楽作曲家。Ecole Normale de Musique de Paris映画音楽学科を首席で卒業。パリ、東京にて短編映画制作に携わったのち、『家族X』で長編デビュー。以降、映画やテレビドラマ、数多くのCM音楽を手掛ける。近年、映画では『ストロボ・エッジ』『オオカミ少女と黒王子』『お父さんと伊藤さん』、ドラマでは『好きな人がいること』『べっぴんさん』などの音楽を担当。2018年公開映画『リバーズ・エッジ』『羊と鋼の森』『生きてるだけで、愛。』『日日是好日』などの映画音楽を担当。ピアノ演奏・キーボーディストとして西野カナ、森山直太朗、Mr.Childrenのレコーディングやライブなどにも参加している。2018年10月24日に、シンガーソングライターとして2年ぶりの作品となる『Raw Scaramanga』を発売。

    STAFF

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    深川栄洋

    1976年9月9日生まれ。千葉県出身。専門学校在学中から自主映画を制作。PFFアワードで 『ジャイアントナキムシ』(00)、『自転車とハイヒール』(01)が2年連続入選を果たす。04年『自転少年』で商業監督デビューし、翌05年『狼少女』で劇場用⻑編映画を初監督。『60歳のラブレター』(09)のスマッシュヒットで一躍脚光を浴び、『白夜行』(11)、『洋菓子店コアンドル』(11)、ヒット作『神様のカルテ』(11)といった人間ドラマでその手腕を発揮する。以降、『ガール』(12)、『くじけないで』(13)、『神様のカルテ2』(14)、『トワイライトささらさや』(14)、『サクラダリセット』2部作(17)、『いつまた、君と ∼何日君再来∼』(17)など、コンスタントに話題作を発表し続けている。また初プロデュース映画『ヌヌ子の聖★戦 ∼HARAJUKU STORY∼』が18年11月に公開される。

    土城温美

    演出家、脚本家。早稲田大学を卒業後、主宰劇団ジーモ・コーヨ!を旗揚げ。最近の仕事に、アニメ『エンシェンと魔法のタブレット~もうひとつのひるね姫~』(監督: 神山健治)脚本、NHKスペシャル「人体」PRドラマ『コンデラタロウ』脚本、TBS連続ドラマ『ホクサイと飯さえあれば』脚本、『I Love Musical第4弾』構成・演出、奏劇『ライフ・コンチェルト』脚本など。

    平井真美子

    作曲家・ピアニスト。京都府出身。桐朋学園大学音楽学部ピアノ科卒業後、映画・CM・TV番組等の音楽を多数手がける。2011年から放送されている「にっぽん縦断こころ旅 」(NHK BSプレミアム)、ドラマ「過保護のカホコ」(日本テレビ・17)、映画『ボクは坊さん』(15)、『恋妻家宮本』(17)、『いつまた、君と~何日君再来~」(17)など。現在までに2枚のオリジナル・ピアノアルバム『Piano Diary』(07)、『夢の途中』(13)を発表している。近年ではアーティストへの楽曲提供など活動の幅は多岐に渡る。

    伊藤亜由美

    北海道出身。クリエイティブオフィスキュー代表取締役。プロデューサーとして鈴井貴之監督作品『man-hole』『river』やTEAM NACS全国公演「LOOSER〜失い続けてしまうアルバム」以降の作品等で采配を振るう。食、観光、地域産品等北海道の様々な魅力を全国に伝えたいという思いから映画『しあわせのパン』(12)、『ぶどうのなみだ』(14)を企画。テレビ番組では「森崎博之のあぐり王国北海道」(HBC)を企画、北海道産小麦にこだわったベーカリー事業「boulangerie coron」を展開するなど食とコンテンツのプロデューサーとして北海道の魅力を発信し続けている。

    森谷雄

    愛知県生まれ。株式会社アットムービー代表取締役。本シリーズの全ての作品のプロデュースを手がける。「天体観測」(フジテレビ)、「ザ・クイズショウ」(日本テレビ)、「深夜食堂」(毎日放送)、「みんな!エスパーだよ!」(テレビ東京)などの連続ドラマをプロデュース。映画作品は『シムソンズ』(06)、『Little DJ 小さな恋の物語』(07)、『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』(08)、『しあわせのパン』(12)、『ぶどうのなみだ』(14)、『プリンシパル~恋する私はヒロインですか?』、『曇天に笑う』(18)ほか多数。監督作品に『サムライフ』(15)、『アニバーサリー』(16)がある。著書に「母への100の質問状」「シムソンズ」などがある。2017年より愛知県豊橋市にて開催の「ええじゃないかとよはし映画祭」のプロデューサーも務める。

    COLUMN

    せたなの風土が生み出すチーズ あるがままに、生きること

    放牧酪農とは?
    生産コストを低減し、草食動物としての牛の生態に沿った酪農のスタイル。季節や天候による影響を受けるため、安定した生乳の生産へは課題もあるが、育てる人と、育つ牛の双方が無理なく、生活していくための、あり方だと考えます。またせたな町周辺の地域は、北海道の中でも、放牧酪農の盛んな地域とも言えます。
    せたな町
    放牧酪農家/酪農家戸数全体 =17/52 戸
    →せたな町の酪農家のうち、放牧酪農を行う方の割合は約30%
    ・村上牧場さんのある瀬棚地区(旧瀬棚町)では昔から酪農が盛ん
    ・家族単位の小規模酪農家が多い
    おとなり、八雲町は…
    放牧酪農/酪農家戸数全体 =17(程度)/90 戸
    →八雲町の酪農家のうち、放牧酪農を行う方の割合は約20%
    ・同じエリアにまとまって放牧酪農をしている方が多いエリア
    ・年間を通して比較的涼しいことから、麦の生育には向かないが、牧草は育つという点で気候が酪農に適している
    北海道全体では…
    放牧酪農/酪農家戸数全体 =477/6,490 戸(平成28年度)
    →北海道の酪農家のうち、放牧酪農を行う方の割合は、約7%
    ※全国の割合は3%(平成27年度)

    青々とした緑の続く広大な放牧地で、牛たちが草を食みながらゆったりと歩く。そんな長閑な風景は、北海道に暮らす私たちにとって、子どもの頃から何度も見てきた故郷の風景だ。「放牧」という酪農スタイルは、身近ではあるけれど、あたりまえのものではない。土地の広さと恵まれた自然環境、さらに酪農家の持つ牛への思いがあって、初めて実現するものなのだと思う。

    せたな町の村上牧場は、3代続く酪農家だ。牧場があるのは、丘の上。山あいの土地は平たく整えるのが難しく、畑作には向かない。人にも土地にも大きな負担がかかってしまう。50年前に入植した村上さんの祖父母が、ここで生活していくために酪農業を選んだのは、そんな理由からだった。

    牛舎で育てていた牛たちを、完全放牧するようになったのは2005年のこと。「牛たちに無理をかけずに育てたい」。2代目である村上信夫さんの代から家族で持ち続けていた思いは、それまでせたな町を離れていた健吾さんが戻ってきたタイミングで、実現することとなる。

    健吾さんは、地元を離れていた間に学んだチーズ造りの経験を活かし、牧場のすぐ側に小さなチーズ工房「レプレラ」を建てた。大切に育てた牛たちから乳を搾り、その保存性を高めるためにチーズを造る。規模は広げず、全てを自分たちの牧場でできる範囲でやる。牛たちだけでなく、家族みんなが心身共に健康でいられるように。

    牛たちが食べた草は、そのままミルクの味となり、チーズの味となる。「この土地で育つ草の味が、きちんと伝わるチーズを造りたい。元々の自然や草が良いから、ただそれを壊さないようにするだけです」と健吾さんは言う。春から秋に青草のみを食べて育った牛のミルクだけを使って造るという「カリンパ」を口に入れた途端、ふわっと柔らかい草の香りが広がった。余計なモノがひとつも入っていない、シンプルな味だ。「ミルクの味が、せたなの風土になる」と健吾さんは言う。放牧ミルクのチーズは、大地、草、空気の恩恵があって得られる生乳で造られる。その土地の風土がまっすぐに反映されるものなのだ。

    丘の上にある牧場からは海が見え、冷たく心地良い風が吹き抜ける。この場所で牧場が始まったことや、ここでチーズ造りをするようになったのは、村上さん家族にとって、あたりまえの選択だったのではないだろうか。自分が立つ土地を見つめ直し、自然の流れに身を置きながら、家族と生きる。その物語は、土と草と牛のつながりの中で、穏やかに続いていく。

    (帯広ソーゴー印刷 (株) クナウマガジン 立田栞那)

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    平成30年北海道胆振東部地震について

    この度の北海道胆振東部地震により被災されました皆様とそのご家族に、
    心よりお見舞い申し上げます。

    映画『そらのレストラン』は北海道の皆様のご協力のもと、
    せたな町を舞台に撮影をさせていただきました。

    一日も早い被災地の復旧・復興をお祈り申し上げますとともに、
    私どもも本作を通じて、
    皆さまに笑顔をお届けできるよう尚一層の努力を続けていく所存です。

    皆さまの安全を、映画スタッフ・キャストをはじめ関係者一同心より願っております。

    映画『そらのレストラン』製作委員会