ABBAの楽曲に乗せたご機嫌に楽しいミュージカル映画です。世界170都市以上で大ヒットの満員御礼。
結婚を控えた娘の気持ち?喜びと寂しさが入り混じった母の気持ち?はたまた自分が父親かもしれないという男性側の驚愕の気持ちでしょうか。
どなたも気分が盛り上がることは間違いなしです。
マンマミーアのネタバレあらすじ
エーゲ海に浮かぶ美しいカロカイリ島。
結婚を控えたソフィ(アマンダ・セイフライド)のもとに、式に参列するために親友たちがやって来ました。再会を喜ぶ3人。ソフィはある計画を打ち明けます。
それは、バージンロードを父親と歩く夢を叶えるため、こっそり手に入れた若かりし頃の母の日記を手がかりにして、父親候補の3人の男性に招待状を送ったというものでした。『Honey,Honey』
そうソフィは父親を知らずに育ちました。母のことは愛しているし、母娘の暮らしに不満があったわけではありませんが、結婚という節目にどうしても父を捜し当てておきたくなりました(もちろん母には内緒です)。そして会えば必ずピンとくるはずだと信じていました。
母ドナ(メリル・ストリープ)の元にも、大学の頃からの親友ロージー(ジュリー・ウォルターズ)、ターニャ(クリスティーン・バランスキー)が集まり、”ダイナモス”の復活です。『Money,Money,Money』『Mamma Mia』『Dancing Queen』
一方招待状を受け取った3人の男性陣はというと、資産家の息子で婚約者の元に戻ったサム(ピアース・ブロスナン)、自由を愛する冒険家のビル(ステラン・スカルスガルド)、堅物な銀行マンのハリー(コリン・ファース)、3人とも(今さら?と)不思議に思いながらも出席する気満々で、カロカイリ島を目指していました。
定期便に乗り遅れたサムとハリーをビルが自分の船で拾い、(偶然なの?)3人揃って島に到着しました。
ドナには内緒なので、ソフィは慌てて3人を物置小屋に案内し(閉じ込め)ます。
しかし、すぐにドナに見つかりました。
なぜ3人がここに?ドナにはさっぱり見当もつきませんが、父親が今さら、突然、よりによって結婚式の直前に現れるなんて、ソフィを傷つけるのではないかと心配しています。
ドナ自身も懐かしさや消し去ったつもりの感情が蘇り、親友たちの前で涙を見せてしまいます(2人の温かく陽気な励ましに落ち着きを取り戻します)。
ドナに追い出された父親候補の3人は、ビルの船で海に出ました。帰られては困ると勘違いしたソフィは、追いかけて3人と話しますが、これまでのところ誰が父親か全くピンときません。『Our Last Summer』
その夜は独身最後のパーティでした。ダイナモスのライブからスタートし、盛り上がります。男子禁制のパーティに父親候補が乱入し、さらにヒートアップします。『Super Trouper』『Gimme!Gimme!Gimme!』『Voulez-Vous』
パーティの最中、3人が3人とも「そうか、自分が父親だから招待されたのか!」と勝手に理解してしまい、ソフィは混乱のあまり気絶してしまいました。
父親候補を招待したことを黙っていたので、婚約者のスカイ(ドミニク・クーパー)とも喧嘩になり、気分はどん底です。心配するドナにもついきつい言葉を投げつけてしまい、ますます落ち込むばかりです。
3人は3人とも、エスコート役は自分だと思い込んでいます。
ソフィの父親がだれなのかわかるのでしょうか。
マンマミーアのラスト結末
塞ぎ込むソフィを慰めるものはやはりドナの言葉でした。エスコート役はドナに頼むことに決めました。ドナもとても嬉しそうで、2人で準備を進めます(男性陣が現れてドタバタしなければ、これが自然な流れでした)。『Does Your Mother Know』『Slipping Through My Fingers』
サムは何度かドナと話をしようと試みています。しかしドナにとって、サムこそが心から愛した男性であり、裏切られたと忘れた男性でした。すべて”時すでに遅し”なのです。『 The Name Of The Game』『SOS』『Winner Takes It All』
結婚式が始まりました。
父親候補が3人いて、ソフィがこっそり3人とも招待したことがバレました。
3人は「誰が父親かはっきりしなくていい」、「むしろ1/3のままでいい」と言いました。
ソフィは、結婚式という形にこだわることをやめました(もともとスカイは盛大な式に疑問を持っていましたので、大賛成でした)。
そこでサムが、お集まりいただいた皆さんの前でドナにプロポーズしました(サムは婚約者と結婚したものの、ドナを愛し続け、離婚していました)。『When All Is Said And Done』『Take A Chance On Me』
皆に祝福され、ドナは心に正直に、サムを受け入れました。
マンマミーアの感想
自立した意志の強い女性をメリル・ストリープが演じました。3人も父親候補がいるのは現実的には受け入れにくい状況ですし、あまり細かい説明もありませんが、メリルならいいかなと思わせます。
ソフィの天真爛漫さも、アマンダ・セイフライドが余すところなく演じきっています。
ABBAの楽曲を使用して物語を展開していくというユニークなコンセプトから生まれた映画です。
島々が点在するエーゲ海の、絵画のような美しさも堪能してください。