ザ・プレイヤー(映画)の犯人の結末は?ネタバレと感想も

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ハリウッドの映画会社が舞台になっています。華やかで憧れのハリウッドの裏側を、スター大盤振る舞いで見せてくれます。

主人公が、差出人不明の脅迫状に怯え、全く筋違いな殺人事件を起こすミステリー。

スター探しに夢中になると、ストーリーが追えなくなるので注意です。

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ザ・プレイヤー(映画)のネタバレあらすじ

いつもと変わらぬハリウッドの映画スタジオ。毎日多くの脚本がいろいろな形で売り込まれてきます。その数は年間5万本ともいわれ、もちろん全てに目を通すなんてできません。

重役のグリフィン・ミル(ティム・ロビンス)は、傲慢な態度が少々鼻につきますがあしらい方もうまく、持ち込まれた『卒業2』のアイデアをなんとなく聞いていました。

そこへ最初のカードが届きます。”ハリウッドに死をー仕返ししてやる” 恨まれる言動はいくらでもしてきました(窓の外を気にします)。

車に乗ると二枚目のカードが。”連絡すると言ったのに、ひどいやつだ” 差出人はありません。

社長に呼ばれ、20世紀フォックスから引き抜いたラリー(ピーター・ギャラガー)が同じポストに就くと聞かされました。クビではないのでひとまず安心は安心ですが、神経を尖らせます。

“全ライターに代わっておまえを殺してやる” 2週間に7通の脅迫状が届き、友人のディック(シドニー・ポラック)に相談しました。

グリフィンは独自に犯人捜しをしようと、面会記録や通話記録を調べ、デビッド・ケヘイン(ヴィンセント・ドノフリオ)ではないかと当たりをつけます。

デビッドの自宅に電話をすると恋人に留守だと言われます。名乗ると「デッドマンね。彼がそう呼んでいたわ」と言われ、疑いは確信に変わっていきます。

映画館にいると聞き、「契約したい」と調子のいい話で誘い出し、日本食レストランへ(デビッドの書いた脚本の舞台が日本だったからでしょうか)。

無視されたことでグリフィンを深く恨んでいるデビッドは、うまい話など信じずに罵倒し続けます。

そして店を出て駐車場で口論になり、カッとなったグリフィンはデビッドを殺してしまいました(物取りの犯行っぽく仕向けて逃げます)。

翌日の新聞にこの事件が小さく載りました。

オフィスには、”まだ生きてるぜ” とFAXが届きました。カードの差出人はデビッドではなかったようです。

デビッドの葬儀に出て、様子を探ることにします。そこで事件の夜に電話で話したデビッドの恋人ジューン(グレタ・スカッキ)と会話をし、頼まれて家まで送ります(不思議な魅力を持った女性です)。

事件の話になると、「ツケは必ず払わされるものだ」「自責の念に苦しめばそれも償い」と彼女は言いました。

パサディナ警察はグリフィンを怪しいと疑っており、尾行を開始していました。会社にもスーザン刑事(ウーピー・ゴールドバーグ)がやって来て牽制していきました。

グリフィンは謎の人物から呼び出されます。

待ち合わせ場所で偶然会ったマルコム・マクダウェル(本人)「悪口を言うときは面と向かって言え、君たちは汚い」と突然言われます(グリフィンはあまり気にしていないようでした)。

待ち合わせしていると断っても、若手監督トム(リチャード・E・グラント)はしつこく新しい企画の売り込みをします。フロントからメッセージが届き、”連れはなんだ?” 謎の人物には会えずに帰ることになりました。

車にもメッセージが。”レインコートの下を見ろ。クリスマスプレゼントだ” 置かれていた箱を開けると、大きなガラガラヘビがうごめいていました。

恐怖で不安定になり、向かったのはジューンの元でした。惹かれ合っていく二人ですが、ジューンは「まだ早い、まずは普通のデートに誘って」と言います。

トムから持ち込まれた企画は、スターを使わずハッピーエンディングでもなく、面白みも何もないため、社長とラリーをおとしめるために譲ることにしました。

恋人であり仕事仲間でもあったボニー(シンシア・スティーブンソン)を遠ざけ始めたグリフィンは、パーティにもジューンを同伴します(ここも尾行されています)。

そして翌日、デロンプル刑事(ライル・ラヴェット)から本署へ呼び出されます(グリフィンの精神はだいぶギリギリのところまできています)。

ジューンとメキシコで甘い週末を過ごす予定でしたが、空港にも刑事が。急遽砂漠の隠れ家リゾートに行き先を変更し、愛し合い、デビッドのことも打ち明けようとしましたが、ジューンは聞きたくないと言います。

まるで映画のような休暇中にディックから電話が入り、社長がクビになりポストが空いたのだが、グリフィンは48時間以内にパサディナ警察で面通しを受けなくてはならないと言います(事件のあった駐車場の向かいに住む女性が「はっきり見たわ」と言い出したためでした)。

しかしこの女性、絶対にグリフィンではないと言い切り、しまいにはデロンプル刑事を犯人だと断定しました。パサディナ警察はグリフィンはクロだと信じていましたが、無罪放免です。

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ザ・プレイヤー(映画)の犯人の結末は?

1年後、ラリーが担当したトムの映画は、ジュリア・ロバーツ&ブルース・ウィリス(共に本人)を使い、ハッピーエンディングで完成しました(ラストはモニター試写の反応で変更しました)。

社長となったグリフィンは、ジューンと結婚して大きな屋敷に住み、もうすぐ子どもが生まれる幸せぶりです(ボニーへの扱いはひどいものです)。

ある日、”サスペンスの王”を名乗る脚本家から新企画の売り込みがありました(今までは絵はがきが専門だったそうです)。その企画とは、”映画会社の重役が脅迫を受け、逆恨みしていたライターを殺してしまった”というものでした。ラストはハッピーエンディングだというので、それならと契約しました。タイトルは『ザ・プレイヤー』。

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ザ・プレイヤー(映画)の感想

ハリウッド映画に続編やシリーズ化は欠かせませんが、『卒業2』は作られなくてよかったです。

ハリウッドの実情、裏事情を描いた本作です。ひとつの会社だけでも、毎日100本以上の脚本が持ち込まれているほど競争は激しく、映画になった時点で駄作と評価されようが、脚本としてはこの難関を突破したということなのですね。

ベビーフェイスのティム・ロビンスが心から憎いですね。こんな憎々しい人間が、ハリウッドには実在するんでしょうね。ジューンが何かを隠していそうな、秘めている雰囲気を醸し出しつつ、何もありませんでした。

カメオ出演も含め、スターがこれでもかと顔を出します(シェールとかスーザン・サランドンとかもうたくさん)。

ヒットする映画の条件は、スターの起用、セックス&バイオレンス、ハッピーエンディングなんだそうです。『ザ・プレイヤー』は全てクリアしていましたね。



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