“超人類(メタヒューマン)”というと、マーベルのX-メンが真っ先に浮かんでしまいそうですが、こちらはDC版です。
悪には悪を。極悪非道な犯罪者によるヒーロー?チームに、人類の未来が守れるのでしょうか。
”悪かわ”で話題を集めたハーレイ・クインが必見です。
さてさて、彼らの任務とは何なのでしょうか。
スーサイドスクワットのネタバレあらすじ
スーパーマンが現れて、そして消えたしまった現代。人類を滅亡させようとする未知なる脅威に対抗するためのプロジェクトが、米国政府内(水面下)で進められていました。
諜報担当の高官アマンダ・ウォラー(ヴィオラ・デイヴィス)は、最強の特殊部隊”タスク・フォースX”を再開させようと、ルイジアナ州にある極悪人収容所ベル・レーヴに出向き、メンバーを集めます。
メンバー紹介
デッドショット(ウィル・スミス) 百発百中の狙撃スキルを持つ、世界一のヒットマン。一匹狼で、女性や子ども、無駄な殺しは絶対にしない。11歳の一人娘の幸せを切に願っている。
ハーレイ・クイン(マーゴット・ロビー) もとは若く美しい精神科医。担当患者のジョーカーにいつしか恋をしてしまい、脱獄を手伝い、ジョーカーの荒治療によって狂気の変貌を遂げる。
ディアブロ(ジェイ・ヘルナンデス) 全身タトゥーだらけで、炎を発生させられるメタヒューマン。自分の力をコントロールできずに妻子を殺めてしまった過去にとらわれている。
ブーメラン(ジェイ・コートニー) プーメランの地上最強の使い手。母国(オーストラリア)で盗みをやり尽くしてアメリカへ。短気で身勝手、仲間を平気で裏切り、隙あらば脱走したいと考えている。
キラー・クロック(アドヴェール・アキノエ=アゲバエ) 少年時代に突然ワニのパワーを得る。ウロコで覆われた皮膚は弾丸も跳ね返すし、両眼は夜行性。巨体からは想像もつかない俊敏さを持つ。暗い地下水道を好む。
スリップ・ノット(アダム・ビーチ) 自分で開発したしなやかで耐久性が高く絶対に切れない、オリジナルロープの使い手。デッドショットと違って、老若男女分け隔てなく躊躇なく殺す外道。
タスク・フォースXのメンバーは、犯罪者から選出します。それは、犠牲者が出ても責任問題に発展しないから。合衆国政府の消耗品というわけです。
もちろん彼らは正義感など持ち合わせていませんので、チームワークなど期待できませんが。
タスク・フォースXすなわち”スーサイド・スクワット(決死部隊)”の要となるのは、ジューン・ムーン博士(カール・デルヴィーニュ)です。彼女は考古学者で、ある日洞窟でエンチャントレスという邪悪な魔女の封印を解いてしまい、憑依されました(取り出せた経緯はわかりませんが、ウォラーがエンチャントレスの心臓を保管、支配しています)。
ジューンにはリック・フラッグ大佐(ジョエル・キナマン)という恋人がいて、彼はジューンを守るため、チームを束ねるリーダーとなりました。
ラストは日本人の女暗殺者カタナ(福原かれん)。愛する夫を殺された悲しい過去を持つ彼女は、リックにスカウトされ、リックを補佐するためにチーム入りしました。
そんな彼らが急遽集められます(減刑を条件に半ば強制的で、おまけに首にはウェイン社が開発したナノ爆弾が仕込まれています)。
初ミッションはミッドウェイ・シティ駅でのテロ、決して死なせてはならない最重要人物の救出です。
ハーレイの元に「いま助けに行くぜ」とジョーカー(ジャレット・レト)からメッセージが入ります(ジョーカーは仲間を集めてハーレイの行方を追っていました)。
チームを乗せた軍用ヘリはジョーカーの手によって墜落させられました。
隙を見て、「首の爆弾なんて嘘だ」とブーメランにそそのかされたスリップノットが、逃げようとして殺されました(爆弾はアプリのボタンひとつで爆発する仕組みでした)。
チームの前に、岩のようなバケモノ兵士が襲いかかります(この兵士は、そこら辺にいる子どもや老人までもお構いなしに魔女の力で兵士にされているため、無数に現れます)。デッドショットが正確に仕留めていき、いったん収束します。
一行は占拠されているビルの屋上までたどり着きました。そこにいた救出すべき要人はウォラーでした。任務は終了です。
ヘリで現れたジョーカーはハーレイのナノ爆弾を解除し、ハーレイは愛するジョーカーの元へ。怒りのウォラーは射殺するようデッドショットに命じますが、わざと外します(この2人には早くから仲間意識のようなものが芽生えていました)。ウォラーはヘリを撃墜するよう軍に命令しました。
ヘリは墜落、間一髪でハーレイだけが炎上前にヘリから放り出されました。
ウォラーは単独、さっさと逃げましたが、このヘリもすぐに墜落させられました。そして、ウォラーの持っていた最高機密文書を見つけてしまったデッドショットは、「どういうことだ?」とリックに詰め寄ります。
明かされたこの任務の真相は、テロではなく、3日前にエンチャントレスに逃げられたということでした。エンチャントレスは弟も呼び起こし、力を合わせて(自分を長い間幽閉していた恨みから)世界中の人間を殺そうと企んでいました。
人知を超越した強力な魔力に対抗するために、スーサイド・スクワットが呼ばれたのでした。
「力を貸してくれ」とリックは頼みますが、「隠蔽工作に利用するなんて」「尻拭いかよ」とカタナまでも呆れ、立ち去ります。
リックはアプリの入った端末を壊しました。逃げることが可能になったため、ブーメランは出ていきました。デッドショットは「援護してやる」と言い、失うもののないハーレイもついて行きます。
妻子を死なせてしまった過去を、「背負い続けなさい」とハーレイに叱咤されハッとしたディアブロも、地下は俺の庭だというキラー・クロックもついて行きます(ブーメランも戻ります)。
チームワークを発揮して、エンチャントレスと真っ向勝負です。
スーサイドスクワットのラスト結末
エンチャントレスは、「私は敵じゃないわ」と言います。みなの望みを叶えられると、幻を見せます。
仲間を殺させないと、ディアブロが弟を焼き尽くそうとします。地下の巨大爆弾も爆破させ、弟は消滅します。
エンチャントレスのほうは・・・束になってかかってもかないません。「私に従うかここで死ぬか」と言われ、「プリンちゃんを生き返らせて」とハーレイが寝返った、と見せかけて、エンチャントレスの心臓をえぐり取り、エンチャントレスもここまで。
憑依されていたジューンだけは生きていました。
任務成功につき、メンバーは減刑とほんの少しまともな刑務所暮らしを手に入れました。
ラストでウォラーはブルース・ウェインと取引しています。最高機密(メタヒューマンの情報)と引き換えに身を守ってもらうのです。ブルースはその情報を元に「友だちを作る」とのことでした。
スーサイドスクワットの感想
ハーレイを演じるマーゴット・ロビーが、最高の悪かわキャラクターを確立しました。ルックスは最高だけどオツムは最狂と誰にも彼にも言われていました。ディアブロを「やればできる子ね」と褒めたり、「過去を背負い続けなさい」と叱ったり、まともな部分も残っているんです。大好きです。
あっけなく決着がついただけのことあって、メンバーのその後もたいした変化がなく、まるで何事もなかったかのようです。
ブルースが最後に「部隊は解散させろ」と言っていましたし、続編はないんでしょうかね。