17歳のカルテの結末ネタバレとあらすじ|感想も

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夢と現実が混乱したり、誰彼かまわず攻撃したくなったり、よくわからないけど悲しくなったり。それは病気なのでしょうか。思春期特有の、誰もが通る心の寄り道じゃなくて?

苦しむ少女たちが傷つけ合いながら強くなっていきます。いつかは自分の足で立つしかないのだから。

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17歳のカルテのネタバレあらすじ

アスピリンを一瓶とウォッカを1本飲んで、救急搬送されるスザンナ(ウィノナ・ライダー)。

治療中のスザンナは、自身の混乱について説明するようにと言われています。父親のバースデーパーティを思い出しています。教授の奥さんが話しかけてきました。

現実に戻るとドクターが「お父さんに頼まれたから」とタクシーを手配していて、クレイムア精神科病院へと運ばれます。タクシーの中でもぼんやりと、教授が「会いたい」と部屋まで来たことを思い出しています。

看護師のヴァレリー(ウーピー・ゴールドバーグ)が病棟を案内してくれていると、周囲が賑やかになりました。警察に発見されたリサ(アンジェリーナ・ジョリー)が二週間ぶりに戻ってきました。

スザンナに向かって、「あんた誰?ジェイミーは?」と食ってかかり大暴れです。

同室のジョジーナ(クレア・デュバル)が、ジェイミーはリサが消えて寂しくて自殺したと教えてくれました。

ポリー(エリザベス・モス)は、10歳の時に自分の顔に火をつけ、大やけどの跡が消えません。ジョジーナは優しくまともに見えますが、”空想虚言症”という病的な嘘つきなんだそうです。ベイビードールをあやしている少女もいます。

スザンナは戸惑い、またふんわりとトビー(ジャレット・レト)と出会った日のことを思い出しています。

翌日、自由奔放なリサは率直に「どうして自殺を図ったのか」尋ねてきました。スザンナは今まで何度も繰り返したように「自殺じゃないわ」と否定します。

列に並んで、睡眠導入剤や便秘薬などが配られます。必要ないと言っても、その場でのむように強要されます。もうすぐ退院の決まっているデイジー(ブリタニー・マーフィ)が便秘薬をちょうだいと騒ぎを起こします。

不要な便秘薬をあげようとスザンナがデイジーの部屋へ入ろうとすると、リサも強引に入ります。そしてお見舞いで父親が持ってくるチキンが、ベッドの下で腐って異臭を放っているのを見つけ追及します。

いつまでたっても退院できないリサはデイジーに絡むのでした(私は終身刑なのさと言っています)。

スザンナの両親が面会に来ました。「クリスマスには帰れますか?」「周りに聞かれたらなんと言ったらいいのか」と、相変わらず世間体が大事な様子にうんざりします。

セラピストのメルヴィンの診断は、反社会性と悲観的態度が顕著である”境界性人格障害”。「君はいつも悲しんでいるね。」

その晩「薬をのまずに鏡に注意して出ておいで」とリサに誘われます。先生の部屋に入り、それぞれのカルテを盗み見し、ピッキングしてボーリング室に忍び込み、仲間内で楽しい時間を過ごしました。

堂々と、病気を誇るような態度のリサと仲良くなっていきます。同時に施設が居心地よくなっていきます。

デイジーの退院が近づき、大雪の中、街へアイスクリームを食べに出かけました。そこで(会いたくないひと)教授夫人に「すべて知っているのよ。一生入院していてね」と言われます。スザンナの動揺を感じ取った仲間たちは嫌がらせをし、店から追い出してくれました。

デイジーが退院しました。

不意にトビーが訪ねてきました。「君は病気じゃないよ。一緒にカナダに行こう。愛しているんだ」と言われましたが断りました(徴兵されるトビーは単に逃げ出したかっただけかもしれません)。

その晩、看護師のジョンがスザンナの部屋の電球を交換してくれたとき、言葉を交わしました(スザンナは、ジョンが熱い視線を送っていることに気づいていました)。ジョンは「よくなったら君を映画に連れて行きたい」と言いました。

男性から好意を示されるスザンナを見て、ポリーは、自分のこんなおぞましい顔には誰もキスしてくれないことに気づき、悲しみに暮れました。それをリサとスザンナが歌って慰めます。止めに来たジョンを誘ってダンスをするスザンナ。

そのまま寄り添って朝を迎えてしまい、見つけたヴァレリーは「もう我慢できない」とウィック先生(ヴァネッサ・レッドグレイヴ)に相談します。面談では、相反する強い感情に悩まされていることを指摘されました。

ジョンは男性棟に異動になり、リサも面談のあと別棟に移されてしまいました。

スザンナはヴァレリーに八つ当たりします。荒れるスザンナを水風呂に放り込み、「あなたは怠け者でわがまま、自分を壊したがっている子どもだ」と言われ、悔しくて「あなたは何様?たかが看護師でしょう」と差別的な発言まで返します。

その晩リサが現れて、2人でフロリダに逃げることにします。ヒッチハイクしてまず向かったのはデイジーが自活を始めたアパートでした。

リサは相変わらずデイジーに「治ったんじゃなくて見放されたんだよ」、「父親と関係を持っていることはみんな知っているよ」ときついことばかり言いました。スザンナはうんざりします。

翌朝、スザンナは早朝の散歩から戻り、デイジーが首をつっているのを発見しました。口実がほしかっただけさと、リサは出ていきました。スザンナは警察に通報し、デイジーの父親と施設に戻りました。

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17歳のカルテのラスト結末ネタバレ

迎えてくれたヴァレリーにスザンナは謝りました。何もできなかったと泣くスザンナに、「ノートに吐き出してみなさい、リサはもう8年ここにいるの、あなたは安住してはダメ」と優しい言葉をかけてくれました。

リサがいないと寂しいけれど、ラクなことに気づきました。週三でウィック先生と面談し”自己管理”ができるようになっていきます。

リサが戻ってきました。久しぶりの再会で「退院するの」と打ち明けました。

最後の晩、また仲間内で過ごします。リサがスザンナの日記を勝手に読み上げます。そこには仲間へのメッセージが少々強めに記されていましたので、みんな怒りました。スザンナも怒りました。「本当はみんなそうやって強く背中を押されたがっているんだ、リサはもう心が冷え切って死んでしまっているから誰も押さないんだ」と叫びました。

スザンナの退院の時、リサはベッドに縛られていました。「私は死んでない」「退院して会いに来て」と言葉を交わしました。そして入院したときと(偶然)同じドライバーのタクシーでスザンナは退院しました。

私は異常だったのか。ううん、揺れが大きかっただけ。

70年代、再会した人もしなかった人も、みんな友だちだった。思い出さない日はなかった。

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17歳のカルテの感想

精神病棟の患者の視点で書かれた、スザンナ・ケイセンの『思春期病棟の少女たち』が原作です。境界線人格障害と診断されて、入院歴のあるウィノナ・ライダーが惚れ込んで作り上げた映画ということです。

とはいえ主演したウィノナ・ライダーは、助演賞を受賞したアンジェリーナ・ジョリーに圧倒されてしまいました。アンジェリーナ・ジョリーがリアルすぎました。ブリタニー・マーフィーも同じく。女優陣の競演が見どころです。



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